2017年6月7日水曜日

VALUという個人株発行システム(?)が気になったので調べてみました

VALUという個人株発行システム(?)が、なんだかBitcoinに関係しているということで、気になったので調べてみました。

VALUについてまず読むべきはここ
http://nakamurahiroki.com/2017/06/05/valuというサービスを公開しました/

はじめに有名人の名前が出てきますが、このあたりは読者に信憑性を感じさせるテクニックなので、さらりと流しておいて……
結局は、Counterpartyっておもしろそうだから、とりあえずはじめてみたということなんですね。
VALUの仕組みって、Counterpartyの機能そのままですからね。
https://jpbitcoin.com/bitcoin2/counterparty

たぶん、想定していた使われ方は、

  • 個人が自分の株(のようなもの)を発行すると宣言し、株主に対して、独自の返礼の仕組みを提案する。
  • その返礼に納得した人たちが、その人の株をBitcoinで買うという形で投資する。

という、クラウドファンディング的なことをCounterpartyを介して行うというものだったのでしょう。
さらに、Counterpartyを使えば、その株をトレードできるので、株を発行した直後からIPOしたのと同じ状況が生まれて面白いんじゃないかってことなんでしょうね。

確かこれ、エストニアの話題で似たようなのあったな。

ただ、思った通りにならないのは世の常。
実質、こんな感じになっちゃってるんですね。
http://mecchanikukyu.hatenablog.com/entry/2017/06/05/185628

そりゃまぁ、ネットサービスだし、インフルエンサーの勢いには勝てませんわな(笑)
真面目に使えば社会的に意味のあるサービスなんでしょうけど、ネット上の人気投票みたいになっちゃってるあいだは……ちょっと使えないかなー
株主に対して、ちゃんと返礼できる価値を継続的に生み出せる仕組みがあれば、慌てていま首を突っ込む必要はないでしょう。
投資するほうも、投資に見合うリターンが継続的に得られると思える株が出てくるまで静観するのが正解のような気がします。

ただ、本物の株と違って、返礼は配当金でなくてもボランティア活動みたいな価値でも株主が納得すればいいわけだから、応用範囲は広いですよね。とはいえ、頻繁に資金調達のために株を発行するようでは株価が下がるので投資してくれる人もいなくなるような気がします。
これまでのクラウドファンディングと違うのは、株が継続的にトレードされるので、形はどうあれ継続的な返礼がないと成り立たない。逆に言えば、短期的な成果ではなく継続性を謳ったサービスを展開できるのなら資金調達しやすいということになりますね。

とりあえず、技術的にも社会的にも結構面白いサービスなんだけど、もうちょっと落ち着くまで待ちですかね。
いまのところ、使う側の人間性が試されるシステムだなー(笑)